消費者が求めるクルマのコンセプト

求めるパッケージングとは

皆さんが一般的に乗られる乗用車のテレビCMやカタログに、最近ではよく「パッケージング」という言葉を見かけるようになりました。「パッケージングの見直し」や「新たなパッケージングの形」といった言葉を謳い文句にして販売をしているクルマも少なくありません。

この「パッケージング」というのは、組成という意味合いがあるのですが、クルマの場合は基本設計という意味合いを持っていると思って頂ければいいと思います。クルマの基本設計ですので、ボディ部分のどこにエンジンが搭載されていて、どこにどのような体制で乗り降りをすることが出来るか、といったクルマの基本的なコンセプトのことを言っているのです。パッケージングは、クルマを所有する人にとってとても重要なことですので、車メーカーがCMやカタログでアピールする理由も分かります。

一般的なクルマの場合と違い、モータースポーツで使用するレーシングカーなどでは、パッケージングのことをシャーシやエンジン、タイヤの組み合わせといったものを指す場合も多いです。

北米でレースを繰り広げるトップフォーミュラのCARTでは、パッケージングで、シャーシはレイナード、エンジンはホンダ、タイヤはフアイアストン、この組み合わせが最強だ、と言われています。

ファッションの流行と同じで、クルマのパッケージングにもトレンドと言われるようなものがあります。最近では、起き上がった姿勢のアップライド・パッケージングの構造になっているものが多くなっています。寝そべった姿勢よりも起き上がった姿勢の方が、平面図では狭いスペースになったとしても、乗り心地はゆったりと感じることが出来るのです。つまり、見た目はコンパクトだけど室内のスペースを広くさせることが出来る、というのが最近のトレンドなのです。

一昔前は、自動車税制の変更で3ナンバーの税金が安くなったことにより、車体が大きいクルマというのが人気でした。しかし、不況の影響や環境問題によるエコカーの普及、ガソリンなどのエネルギー問題などの影響で、3ナンバーをはじめとした大きなクルマの売れ行きが落ちてきていると言われています。大きなクルマは好まない、かといって小さくて狭く感じるクルマには乗りたくない、そんな消費者の需要に応える形でアップライド・パッケージングタイプのクルマがたくさん登場をしているのです。たしかに最近では、コンパクトカーの需要が高まっていますよね。