一般車はレーシングカーより高性能を求められる

エンジン・シャーシ・ボディの3つの構造でつくられるクルマ

何千ものパーツが集まりクルマというものはつくられています。何千ものパーツでつくられているからと、1つずつのパーツが適当でも大丈夫だというものではありません。1つ1つのパーツに高い技術が取り入れられており、より良いパーツづくりのために研究は常に行なわれています。

何千ものパーツを使ってつくられているクルマを大まかに部分わけすると、エンジン・シャーシ・ボディーの3つに分けることが出来ます。最近ではそれぞれのパーツが上手く組み込まれるようになっており、はっきりと部分ごとに見ることが出来なくなってきているので、3つに分けられたパーツをよりわかりやすく見るのであれば、レーシングカーが最適だと言えるでしょう。

特に、60年代のレーシングカーは、エンジン・シャーシ・ボディーの3つの部分が他のどのクルマよりも分かりやすくなっています。レーシングカーは、どのクルマよりも走りを追求しなければならないので、クルマが持つ性能をフルで生かせるようにしなければなりません。エンジン部分では動力性能、シャーシ部分では走行性能、ボディ部分では空力性能をフルで出すことが出来るようになっている、それがレーシングカーなのです。

レーシングカーは、スピードを出して走ることを追求したクルマなのに対して、一般のクルマというのは求めるものがたくさんありますので、よりクルマの造りは複雑であると言えるでしょう。レーシングカーのように速さはもちろんのこと、運転者を含めた乗車している人たちの快適性というのも求められています。快適性の観点からは、エアコンやオーディオなどの機能性も求められます。そういったことから、私たちが日常的に乗る一般のクルマというのは、レーシングカーよりも高い生産技術が求められることになるのです。

一般のクルマに高い技術が求められているからと言って、レーシングカーに求められる技術のレベルが低いというわけではありません。レーシングカーというのは、時速300kmで走るのが当たり前となっていることから、スピード性に関しては一般のクルマよりも高いレベルが求められることになります。ただ、レーシングカーの場合、レースの際にはレーシングカーに関して豊富な知識とメンテナンス技術を持ったスペシャリストがおりますし、何年も同じクルマでレースを続けるということは考えていないのです。また、1回のレースを時速300km以上のスピードで走り切ることが出来る耐久性さえあればいいと考えられています。ですので、何千・何万km走るにも関わらず、2年に1度の点検で良いとされる一般の車の方が、高い性能を求めなければならないと言えるのではないでしょうか。

クルマのパーツ構成について

レーシングカーより高性能を求められると言っても過言ではない一般のクルマは、そのようなパーツが構成されてできているのか、それぞれの部分ごとに見ていきたいと思います。

 

・「ボディ」
クルマのシルエットつまり見た目の部分が、ボディと呼ばれる部分です。ボディの部分は、シャシーと一体式のモノコックボディで構成されるのが最近の主流となっているのですが、中にはボディ別体式のクルマも製造されています。

・「エンジン」
エンジンは、一般のクルマだと車体の前部に搭載されていることが多いので、車体の前部分にエンジンがあるイメージを持たれている方がほとんどかもしれませんが、スポーツカーなどでは運転席の後ろに搭載されていることも多いです。これは、時速300km以上のスピードを出すためにハイパワーのエンジンを搭載しなければならないのと、車体の軽量・コンパクト化も考えられて、スピードカーは運転席の後ろに搭載されることが多いのです。

・「シャーシ」
シャーシは、フレームにサスペンションを組み合わせたものなのですが、最近ではモノコックボディが主流となったことで、ボディとシャーシの線引きをするのが難しくなってきています。